おせちの料理には、それぞれ意味があります。「黒豆」は「豆=マメに働けますように」、「数の子」は「数(多く)の子=子孫が繁栄しますように」、「くわい」は「芽が出る=出世しますように」。そして「レンコン」は「穴がたくさんある=先行きを見通せますように」。
今年はレンコンを食べて、すっきり見通しの良い1年にしていきましょう!
「レンコン」は漢字で書くと「蓮根」。ハスの根の部分を指します。また、単に「ハス」と呼ぶこともあります。ハスの名は「蜂の巣」に由来しています。古くからあるスイレン科の植物で、一説によると日本には1億年もの昔から自生していたとか。
また、ハスは仏教とも深い関わりのある植物で、インドでは神がハスから誕生したという神話があり、聖なる花として大事にされています。仏様の座る台座にもハスの花が使われていますね。
日本では、古事記などの古い書物によく登場していますが、当時は観賞用の植物でした。ハスが食用のレンコンとして栽培されたのは平安後期だそうです。
古くからレンコンは、茎・葉・実・花など全ての部分が民間療法に使われています。その成分には、食物繊維やビタミンC、タンニン・カリウム、鉄などのミネラル分などが含まれていて、胃潰瘍予防・貧血・高血圧予防・便秘などに効果的です。
なかでもビタミンCは豊富で、美肌効果も高く、お肌にハリを与えたり、シミ・くすみ予防・肌荒れに最適です。また、ビタミンCは風邪のウイルスを抑制するビタミンです。ビタミンCをしっかり摂取することが、抵抗力を強めます。
食物繊維には、腸活動を活発にしたり、コレステロール値を下げる働きがあります。そのため、糖尿病や高血圧症、痛風、心臓病などの成人病の予防に効果があります。
タンニンには血管を収縮させ、炎症を鎮める作用があるので、鼻血や鼻づまりのときに、しぼり汁を直接患部に塗ると良いです。下痢止めの他、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、痔などに効果的です。
レンコンを切ると糸を引く粘り気のもとは、里いもや長いもと同じムチンという複合たん白質で、納豆のネバネバと同じ成分です。ムチンはタンパク質の分解を助け、滋養強壮に効くとされています。
薬効成分の強いレンコンですから、食べ過ぎは胃腸に良くないので要注意!特に、熱のあるときや便秘気味の人は控えた方が良いとされています。何事もほどほどに、といったところでしょうか。
薄い黄色でツヤのよいものを選びましょう。レンコンは空気に触れている時間が長いと黒ずむことから、カットして売られている時は、穴の中が黒ずんでないものにしましょう。丸みがあり肉厚で、節が長く、傷がないものが良いです。形、大きさにこだわらなければ小さいもの、芽のついた部分のほうが軟らかです。
もともとレンコンの色は真っ白ではなく、淡い赤褐色。黒や赤の斑点は、豊富な鉄分が表面に出てきたという、自然の模様なのです。
レンコンを切ると切り口から黒くなります。これは、空気に触れるため。水につけると変色が防げます。また、酢水につけるとより白く綺麗に仕上がります。茹でる時も、酢水で茹でると白く仕上がります。ただし、煮物やきんぴらなど煮汁に色のある料理では、水に晒しすぎないほうが栄養を逃さずいただくことが出来ます。
レンコンの根元は身がしまっているので煮物に。歯ごたえある真中の部分は天ぷらやフライものに。先端は軟らかいのできんぴらやサラダにするのがおすすめです。他にも、酢の物、炊き込みご飯の具などに幅広く利用できます。レンコンをすりおろして汁に入れるだけで、身体に良い薬膳料理のできあがり♪ 細かく刻んで、つくねやハンバーグに混ぜても 美味しくいただけますね。
●レンコンの簡単きんぴら●
材料・・・レンコン 焼肉のタレ お酒 いりごま
作り方…- レンコンは皮を剥き、薄切りにします。炒めたときの粘りが気になる方は、さっと水に晒しマス。
- フライパンにレンコンを入れ炒めます。
- 軽く火が通ったら、焼肉のタレをまわし入れ、酒少々でのばします。
- お好みでいりごまをかけて、召し上がれ☆
煮物には「つゆの素」炒め物には「焼肉のタレ」を使うと、お料理初心者でも失敗無し!
どうぞお試しください~(*^^)v
「レンコン」は冬の滋養を支える栄養たっぷりの野菜。毎日の食卓に登場しにくいかもしれませんが、少しずつでも意識して食べるようにしたいですね。冬に良いのは身体を温める「根菜」と言われています。大根、人参、ごぼう、いもなどなど、大地に根を張る野菜のパワーをしっかり身体に取り入れて、2007年もどっしりがっちり地に足を付けて頑張っていきましょう!

次回もお楽しみに!

