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保谷Bunca(バンカ) COFFEE with JAZZ

居心地が良くて秘密にしておきたくなる喫茶店。
表のほとんどが壁で中がわからない店構えに、初めは入りにくいなぁと思ってた。たまたま夜に前を通ったら、明かりのこぼれる小さな窓の奥に、LP、LP、LP…! もしかして?

がっしりとした木の扉を二枚開けると、伊達じゃない音量のジャズ。
おぉぅこれだけの大きさでレコードを聴いたのいつぶりだろう、と思った。昨今の住宅事情では厳しいよね。
あとで聞いた話、昼間はもう少し小さめで、夜にボリュームあげるそう。
Bunca(バンカ) ジャズ喫茶
BGMとしてなんとなく流れているのとは違う、ちゃんと聴くジャズの音は、アナログの魔法か、懐かしくも新鮮にも聴こえた。一口にジャズといっても幅広く、静かなピアノからブルース、ビッグバンドまで、往年のレコードから新しいCDまで、時間帯やお客さんのリクエストで選曲されている。
やわらかい感じがするのは真空管アンプのせいかなぁ。スピーカーはJBL4343BWX(ブルーバッフル.70年代)。でもマスター曰く、機材を重視しているわけではないらしい。
マスターにとってジャズは、ニューオーリンズの黒人たちが、南北戦争と奴隷解放後、差別を受けるなどのつらい生活をしながら、喜びや悲しみを魂をこめて奏でた熱い音楽。本場のジャズには歴史の重さがある。
Bunca(バンカ) ジャズ喫茶

バンカの魅力は、もうふたつあって、ひとつはコーヒー、ひとつは空間。音楽は空間をつくる要素の意味も強いみたい。
日本橋で珈琲店として開業、14年ほど前に志木に移った老舗のジャズ喫茶Buncaで、マスターは珈琲焙煎をならった。バンカのコーヒーは、濃い音楽に合い、深い。一杯でゆっくりとした時間を過ごせてしまう。
18世紀前半のイギリス北部やランカスター地方の古い教会で使われていたという木の椅子が、たとえちょっと固めでも気にならない。歩くと靴音の響く板の床は、安心感を生む。

たくさん並んだジャズ関連の本に混じって、建築雑誌や暮らしの手帖など、ちょっとこだわりの本が置いてある。
レコードに針をおく、珈琲を淹れる、建物の手入れをする…そのプロセスを大切にするバンカでは、語らうもよし本を読むもよし、じっくり聴くもよし。いつもよりスロウな時間を味わいたい人、時計をリセットしたい人におすすめの喫茶店だと思う。


●Bunca(バンカ)
西東京市下保谷4-15-18 042-423-0855
定休日(月)
営業時間:(火)~(土) 12:00~24:00 (日)12:00~19:00

この情報は2007年04月09日 00:48現在のものです。
食い隊 music  カフェ  保谷  西東京市
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