« 育児

2002.Summer


遊撃隊!100円劇場 アニメができるまで

子供たちのための  産地直送アニメ

あにまる屋社長本多敏行さんと有志の皆さん


2002年9月8日、15日、こもれび小ホールにて100円劇場が開催されました。今回は遊撃隊での上映会取材とともに、上映されたアニメ「だるまちゃんとだいこくちゃん」を自主製作したあにまる屋本多社長と有志の皆さんを取材。自主制作への思いを伺ってきました。

だるまちゃんて?

加古里子(かこさとし)さん原作のロングセラー絵本です。
1967年の一作目「だるまちゃんとてんぐちゃん」から、昨年の「だるまちゃんとだいこくちゃん」まで5冊が出版されています。

小さい頃に読んで大好きだった!
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、みーんなみんな読んでるんだね!
この絵本をアニメにしたのが 東大農場のすぐ横にあるアニメスタジオあにまる屋さんと有志の皆さんです。
わたしが社長の本多です。
きっかけはなんだったんですか?
今から8年前。プロとして子供向けアニメを何年も製作し続けてきた本多敏行社長は、疑問を感じていました。
おもちゃやカードを売るための、スポンサー主導のアニメが増えてきているがよいのだろうか?
今のアニメは、売れれば少しだけ目先をかえて作られ、人気がなければ中止されることもあります。
同時に事件の犯人がアニメ好き、と報道される度に心を痛めていました。
ゲームをしているときや戦いのあるアニメを見ているとき、子供の心拍数はとても上がるんです。ちょうどストレスがかかった状態と同じ。子供向けのアニメを作っているものとして、私たちはその対極にある子供たちへの影響を考えたおだやかなアニメを作りたいと思いました。
下請けとして製作していると、なかなかその声を通すことはできません。そこで、ならば自分たちの手で制作をしよう!ということに。
子供たちが安心して口にできる食べ物のように作り手の姿が見える作品、お母さんがにぎったおにぎりのような作品をめざした制作活動のはじまりです。
8年前というと、1994年。
ソニーのプレイステーション登場。
向井さんが宇宙に行った年!




無料でよいの?

作業は仕事の合間に、有志の皆さんのボランティアによって行われました。そしてプロとしてではなくアマチュア精神による自主制作アニメが完成しました。
しかし持ち込んだテレビ局からは流行じゃないと一蹴されたため、ビデオを販売。さらに思いを変えず、次々と作品を制作。1999年と2000年には、こもれびホールでの上映会を行いました。けれどもお客さんは15人、次の年も35人という結果に。待っているのではなく見てもらわなくちゃ!とその年の11月から保育園や幼稚園での無料上映会を本格的に開始しました。

今はどのくらい上映しているんですか?
月に平均3ヵ所で上映しています。これまでに市内の保育園はほとんどまわりました。
東京だけでなく千葉や群馬でも上映しているんですね。今度は福井でもあるとか。

その後、新聞の取材・口コミで評判も広がり、昨年のこもれびホール上映会には500人以上が集まり、急遽2回上映となりました。
TV放映では視聴率でしかわからない反応を、子供たちの表情やアンケートで知ることができるようになりました。
子供たちはアニメやゲームがとっても好き、でも友達と外で遊ぶのはもっと好きだったんですね。
だるまちゃんもいつもお友達と遊んでますね。
自主制作に参加している皆さんは、一番に、
作る人と見てくれる人のふれあいから、子供たちの未来や社会、製作者の生き方を考えていきたい
と仰っています。
保育園や幼稚園に行って上映会をするのは、手作りの作品を持っていってこちらから見てもらう大道芸人みたいなものです。
こもれび100円劇場も、見てもらったあとに満足していただけたらおひねり(心づけ)のようにいただくくらいがちょうどよいのですが、会場の都合上、使用料の一部程度を入り口で先にいただいています。
なるほど!

フイチンさんてだぁれ?

だるまちゃんの製作は演出の奥様から「幼稚園で人気がある」ときいたことがきっかけでした。
原作者の加古里子さんともお会いし、お話したそうです。

だるまちゃんは子供そのものの視点で書かれてる感じ。妹やお母さん、おじいちゃんも出てくるんだよね。
ホームページだるま堂にも載ってるフイチンさんはどんなお話なんだろう。


今、あらたに上映を目指して製作しているのが1957~62年に少女倶楽部で連載していた「フイチンさん」(作者は上田としこさん)。
この作品にも、家族がたくさん出てきます。

舞台はハルピン。昔の満州です。お金持ちで過保護に育てられているお坊ちゃんの世話を貧しい家の娘フイチンがまかされ、いろいろなことが起きるお話。一夫多妻なのでフイチンのことをよく思う夫人、よく思わない夫人がいるなど、大家族の交流や子供たちの成長が描かれています。

レトロでおしゃれな画風~
来年の3月22日に、こもれびメインホールで上映するかもしれないよ!

また、あにまる屋のマスコット、ジャムのお話「小さなジャムとゴブリンのオップ」もいずれ製作したいと考えているそうです。


取材を終えて

おもしろかったね!作ってる人たち自身がだるまちゃんを大好き。
作品への思いや熱意が溢れてて、聞いてるだけでワクワクしてきた!

スタジオの中にはだるまちゃんがいっぱい。
だるまちゃん一家のクリスマスオーナメントにカレンダー、トランプ、湯のみ、携帯ストラップなど。デザインフェスタ(ビッグサイトにて開催)のときに販売したもののほか、 鏡のまわりや人形がだるまちゃん化(!)されていました。

中断の写真は取材に協力していただいたプロデューサーの豊永さん(左)と、WEB担当の加藤さん(右)。(上映会でチャイナ服を着てポーズ)
「いつでも遊びにきてください。」と、とてもきさくな皆さん。

インタビューを終えたあとは製作現場を拝見しました。
あにまる屋がお仕事でも作業をしている工程を写真といっしょにごらんください。

アニメができるまで



最後にビデオをご紹介をいたします。
あにまる屋と有志の皆さんが制作したアニメだるまちゃんシリーズは、VHSビデオを発売しています。上映会に行けない方やご自宅でもう一度見たい!という方はぜひどうぞ。絵本とはまた一味ちがっただるまちゃんワールドが広がってますよ!
本屋で注文、またはホームページだるま堂、スタジオで購入することができます。
まただるま堂では、だるまちゃんとだいこくちゃんの歌や、加古里子さんのこと、新着の活動情報をご覧いただけます。
お子さんといっしょにアクセスしてみてください。












→ 
東大農場です
あひる、だるまちゃんをかぶらせてもらう。(サイズ ピッタリ!?)

ではまた!


⇒アニメができるまで

【こもれび100円劇場・出張上映会についてのお問い合わせ先】 0424-65-9331 あにまる屋(担当:豊永)
【あにまる屋自主制作アニメのHPだるま堂】 http://darumad.hp.infoseek.co.jp/ 

» 育児